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こだわりの酒のお店マツザキ スタッフよろずブログ 
気になるお酒のこと、小江戸川越の情報やスタッフのこぼれ話をお届けします!
昔ながらの 【夏の酒】。
こんにちは、 “y” です。

 今日は、石川県の 『菊姫』 山廃・純米 【呑切原酒】
   (1.8L:¥3780- 720ml¥1943-)を
紹介させていただきます。 (中福・新宿 両店で販売中)


画像 153-2
 
 ここ数年、各蔵から様々に夏の酒が出る様になって
来ましたが、その元祖とも言えるのが、この酒です。

 最近の夏酒は、夏にも日本酒を楽しんでもらおうというのが
狙いなので、始めから、ソレ用に造られています。
 しかし、コレは、この先に 山廃・純米酒 として出荷する酒の、
文字通り “今”(夏の時点の状態) を詰めたものなのです。

 “呑み切り” という言葉の意味は -

 昔、酒蔵の貯蔵タンクから、蔵人たちが晩酌用の酒を
少しずつ抜き取るうち、ついにはすべてを飲み切って、
タンクを空にしてしまった事から、転じて、貯蔵タンクの
酒を少量ずつ抜き取ってビンに詰め、タンクが空になる
まで(呑み切るまで)出荷する事を言う様になったのです。

 と、言うのは “真っ赤なウソ” です。 ゴメンなさい。

 本当は、タンクの口(下脇腹あたり?)から酒を抜く
器具(栓)を “呑み” と言い、その栓を開ける事を
“切る” と言うのです。
 冬期に造られた酒は、通常、“火入れ” と言われる
熱殺菌の後、貯蔵タンクに移されて保管されます。

画像 150-2
 春。しぼりたての生原酒は、少年(少女)の様に
フレッシュ。
 甘酸っぱくて荒々しく、いかにも未成熟ですが、
半面、その若々しさが、何とも楽しいのです。
 本来、蔵人独占の味わいとも言えるものです。
 

 夏を迎える頃になると、若かった新酒から新酒香(主に
麹に由来する香りで、“麹ばな” とも言う。)が消え始め、
酒の成長度(熟成度合や異常の有無)を見極める為の
重要な時期なのです。
 少年が青年になるというか、悪い道に入るのも夏休みの
頃ですよね。あっ、コレはチト例えが違ったでしょうか ・・・
 
 そんなわけで、この時季の酒蔵では、すべての貯蔵タンクの
酒を抜き取って確認するのですが、その作業(行事)の事を、
“呑み切り”と言うのです。

画像 151-2
 夏。酒質の変化を確かめるのが “呑み切り” です。
青年期を迎えた酒は、未だ若く荒削りながら、力強く
味がノリはじめていて ・・・
 今この時の、酒蔵だけの味わいが楽しめます。


 で、『菊姫』 山廃・純米 【呑切原酒】ですが、
これは、山廃・純米酒の成長過程を楽しもうという、
3部作の1つです。
 すなわち、①出来立ての新酒を楽しみ、②夏を迎え、
未成熟ながらも成長した酒を楽しみ、③立派に成長した
酒を楽しむ。というものです。
 無論、大人になった後も、さらなる熟成で、油の乗った
状態や、老年期まで楽しめるというわけです。

画像 152-2
 酒本来の旨さというものは、熟成によって醸し出されます。
 人が年とともに丸くなる様に、密度濃く整った、グッと押し出す
力強さとゴク味。それが、通常の “山純” です。


 すっかり長話しになってしまいましたが、
今年の【呑切原酒】、さあ、皆様もビンの呑みを切って、
山廃・純米酒の現況をみてみましょう。
 2杯目からは、氷1つ浮かべて飲むのも良いと思います。

 では、また。 


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【2012/07/12 12:00】 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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